マジでやばかった!パニック障害体験記

メンタル

2022年の6月僕は初めてパニック発作を経験しました。パニック発作は一般的によくある大事な試合の前の「緊張してパニクりそう!」のレベルを遥かに超えた「やばい!これ、何かが自分の身体に絶対起こってる!死ぬかもしれない!マジでヤバイ!」という死への強烈な恐怖でした。
今回の投稿で少しでもパニック障害当事者が体験する恐怖感、生活への支障など知ってもらえた嬉しいです。

今回はこんな人のこんな悩みに解決できるように書きました

今回の投稿はこんな人に向けて書きました。
・現在進行系でパニック障害にお悩みの方
・身近な方にパニック障害の方がいる方の気持ちに寄り添いたい方

今回の投稿で解決できること
・つらさは自分だけではないと理解できる
・パニック障害の人はこんなことに困ってるんだと理解できる

初回発作のトリガーは原因不明の蕁麻疹と動悸でした

数日前から原因不明の蕁麻疹が出現し、皮膚科に通いました。これまでアレルギーとはほとんど無縁の体質でした。医師からは「蕁麻疹の原因が不明のため、アナフィラキシーのような症状が出るかもしれませんので注意して生活してください」と説明を受けて帰宅しました。これまで病棟看護師時代にアナフィラキシー患者さんの対応もしていたので、「マジ〜あんなになったらマジでやばいなぁ」と不安に思いながら生活していました。

その2日後ぐらいにとうとうその時が来ました。
初めての発作場所は いつも利用するスーパーでした。何気なく買い物中、突然 動悸とめまいに襲われました。動悸は心臓が自分の身体のなかで脈打っているのがわかるぐらいハッキリしていました。それがトリガーとなり、数日前に医師からアナフィラキシーに注意してくださいと言われた言葉がよぎり、「やばい!アナフィラキシーだ!すぐ病院にいかないと命がやばい!息も吸えない!!」とこれまで体験したことがないぐらいの死への恐怖感に襲われ、近くの従業員さんに助けを求めて、救急車を呼んでもらいました。救急隊が到着時、血圧は180を超えていて、脈も異常なぐらい早かったです。

救急搬送され病院へ

そのまま近くの病院へ救急搬送されました。しかし、病院到着時には症状落ち着いていて、12誘導や採血検査をしましたが、特に異常はなかったため、医師からは、再度同様の症状があれば循環器内科を受診するよう言われ、帰宅。
このあたりがパニック障害の発見が遅れる要因です。パニック障害は脳の扁桃体の一時的な異常興奮のため、15分ぐらい経てば落ち着くのです。もちろん身体自体には異常はありません。そのため病院へ到着後はすでに興奮は落ち着いているため、見逃してしまいやすい病態になります。

2回目の発作

その1週間後、今度は 電車移動中に初回ほどではないですが、動悸と強烈な不安感に襲われました。周辺の人に助けを求めようにも声もでず、椅子の端に座っていたので、横にあった手すりにしがみつきました。電車が駅に止まるごとに降りて駅員さんに助けを求めようかとも思いましたが、立ち上がることもできず、最寄り駅もあと少しだったのでなんとか耐えました。このときは一駅一駅がとてつもなく長く感じました。
最寄り駅になんとかその日のうちに近医の循環器内科を受診しました。一通りの検査をしましたが、そこでも問題はなく、医師からは「身体的には異常ないので精神的なものかもしれません」と言われ帰宅しました。
帰宅してから、自分でもネットで調べました。「精神疾患 動悸」などで自分の症状を分析。
その結果、自分のなかで「おそらくパニック障害だ」と的をつけました。このあたりは自分が看護師だったため、分析するのが早かったかもしれません。

パニック障害の症状の一つに「広場恐怖」というものがあります。
「広場恐怖」とは一度発作が起こった場所を避けることをいいます。もし、もう一度そこに行くとまた発作が起こるのではないかと頭をよぎるため、その場所を避けるようです。簡単に言えばトラウマですね。

そのため、パニック障害を確定するため、最初に発作が起こったスーパーに向かいました。家を出るときは「全然平気じゃん♪」など余裕だったのですが、スーパーの建物が見え始めたあたりから動悸がし始め、自動扉に差し掛かった瞬間に完全に足が止まりました。「建物の奥まで行くとまた発作が起きて生きて帰れないかもしれない」という恐怖感に襲われたのです。このような症状を予期不安といいます。結局、建物の内には入れず、引き返し、「自分がパニック障害であること」を確信しました。

精神科受診で「パニック障害」と診断される

ただ、困ったことに精神科を受診するにあたり予約を取ろうとしましたが、数件電話しましたが、現在の患者のみで予約がいっぱいのため、新規患者受入を断られることが多かったのはびっくりしました。「やっぱり精神的にお困りの方は多いんだなぁ」と思いました。数件電話して、ようやくその日のうちに受診可能な精神科クリニックが見つかり受診し、パニック障害の診断を受け、抗不安薬アルプラゾラムの内服を開始しました。

まとめ

以上が僕がパニック障害と診断されるまでの体験したものになります。こういったことをきっかけに今まで行けていた場所に行けなくなったりと自分の行動範囲がガラリと変わりました。また、「とうとう落ちるところまで落ちてしまった」と自己肯定感も著しく低下していました。本当にこのときは「人生終わった」と思っていました(笑)。が、今はそれらを乗り越え、楽しく生活を送れていますし、むしろパニック障害になったことで自分自身と向き合うことができ、今は「良い経験したな♪」ぐらいに思えるようになってます。

少しでもパニック障害について理解が深まれば嬉しいです。伝えたいこととしてはパニック障害とは「ただの気の持ちよう」というレベルを超えた圧倒的なトラウマ級の恐怖感を体験します。本当にこればかりは体験した人ではないとなかなかわかりえない部分ではありますが、少しでも伝われば嬉しいです。

今後はどのような過程で改善していったのかを書いていきたいと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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